病院職員として働いていた28歳、胚細胞腫瘍になって闘病生活を送る記録です(・̑◡・̑)
初期症状
4月上旬、日々なんか怠いなぁ〜と思い栄養ドリンクを飲んで仕事をこなしていた毎日。
同じ頃、便秘と下痢を繰り返すようになります。ちなみに、これまで幼少期を除いては便秘とは無縁の生活を送ってきました。何気なく体温を測ってみると微熱。風邪症状は全くなく、この状態が2週間続いたところで今度は指の関節と痛関節部分(右膝、左肘、手指)に環状紅斑※が出現。
(※環状紅斑:環っか状の赤色の皮膚症状。ドーナツの形。後に知ったのが、膠原病や感染症、悪性腫瘍と関連して出ることがあって体の中から送られる危険信号の意味合いがあるとか。)
「なんかおかしい・・・」
ということで、その“なんか”を探るべく、総合内科を受診しました。
総合内科受診
初診
ひととおり症状を伝え、問診と詳しく診察ののち、
総合内科医師「症状的には、まずシェーグレン症候群を疑うので、採血と検尿、レントゲン検査をしましょう。」
ということで、その日は、検査を受けて終了しました。関節痛に対する鎮痛薬が処方されました。
翌週再診。症状は続いています。
総合内科医師「まず検査の結果、シェーグレン症候群は除外されました。目立っては抗核抗体の値が高いんです。」
じゃあ何なのか・・・
今度は、隣の診察室からベテラン医師(部長)登場です。
総合内科部長「この紅斑はいつから?」
私「ひと月ほど前から、関節部分あちこちに出ては10㎝ほどまで大きくなっては消えて…をくり前しています。」
総合内科部長「この紅斑をはっきりさせた方はいいやろねぇ。
痛いけど、皮膚科で皮膚生検受けた方がいいやろねぇ。」
と、関節部分に出現している環状紅斑の正体を皮膚生検で調べよう、ということで検査のため皮膚科へ。
皮膚科で皮膚生検
皮膚科はすでに時間外でしたが、総合内科の先生が直接皮膚科の先生に連絡してくれて診察(検査)を受けることになりました。皮膚科の待合室、時間外のため誰もいません。診察室の中から、
看護師A「時間外くるってさー」
看護師B「しかも生検やろぉ?
昼ごはん食べに行きたかってんけどなぁー」
(・・・全部丸聞こえだぞ、おい。
ご飯食べに行くタイミングで時間外の患者、、、気持ちわからなくもないけど。)
時間外、煩わしいのは100歩譲ってわかる。だけどね、こっちもわざわざ時間外希望してに受診しにきたんじゃないんだよぉ( T_T)と思っていたら、診察室に呼ばれ、さっきの空腹看護師と思われる人物とご対面。
皮膚科医師「じゃ、検査するんで同意書にサインしてくださいねぇ」
特に何の診察(いつからとか、症状の確認とか)なく、検査に対する同意書に署名を促され
皮膚科医師「じゃ、ベッドに上がってください」
私「(何となく、この雰囲気、キケンなにおいがプンプンするが、、、仕方ない。)」
皮膚科医師「チクッとしますよー」
私「(!!!!!!!!!!!!!!!)」
局所麻酔、めっちゃ痛い。
で、パンチ(紙に使う穴あけパンチのペンタイプのようなもの)でグリグリ、医療用のハサミでチョキン!
私「(まだ全然麻酔効いてないけど、もう指摘するのも億劫だわ…。)」
↑↑”まな板の上の鯉”状態。。。
穴開けたところを2針縫合。このころやっと麻酔が効いてきて、縫うのは痛くありませんでした。
ガーゼ、テープ貼って終了。抜糸・結果は翌週とのこと。
で、翌週。
チョキっと簡単に抜糸完了。肝心の結果は・・・
皮膚科医師「結果は総合内科で聞いてくださいねー」
と。(-᷅_-᷄๑)何だかモヤっとする皮膚科受診はこれで終わりました。
再び総合内科
総合内科医師「皮膚生検の結果、はっきりとした病変が見られなかったんです」
あれだけの検査をした皮膚生検でははっきりとは何もわからず・・・涙
総合内科医師「総合内科のカンファレンスでも他の先生たちとも話したんだけど、クローン病も疑うんじゃないかって。
あちこち検査で申し訳ないけれど、とにかく、原因がわからないから、ひとつづつ除外していかないと大きい病気が潜んでたら取り返しのつかないことになってしまうからね。」
こんな一患者に総合内科の先生みんなで話し合っていただいて、ほんと恐縮です・・・。
今度は、下痢・便秘の症状としてクローン病の疑いを除外しておきたい、とのこと。そのため大腸ファイバー(下部内視鏡検査)の予約をして帰りました。
大腸ファイバー(下部内視鏡検査)
検査室で説明がありました。
検査室の担当者「紙にも書いてますが、
・3日前から食物繊維(きのこ、海藻、豆類など・・・)はなるべく食べねいでください。
・前日夜からこの下剤を服用して、出し切ってくださいね。
説明どおり、3日前から食物繊維(きのこ、海藻、豆類などなど・・・)を食べずに過ごし、そして前日夜から下剤を服用。とにかく出しきります。。。
そして当日、1.5Lの洗浄液を時間をかけて飲みます。
もう、お腹チャプチャプです( ;∀;)
でも、腸の中綺麗にしないとせっかくの検査で見えないので・・・ここは我慢です。
予約時間前に病院に到着し、予約時間前に検査室に呼ばれました。そして、検査着に着替えます。
この検査着、ユニクロにある「リラコ」みたいなリラックスパンツでした。(あ、お尻は穴空いてるんですけどね。)
そして、検査室へ。
ベッドに寝て、検査開始。曲がり角は流石に痛かったですが、それほど苦痛はなかったです。
途中、検査の先生(消化器内科の医師)が独り言のように
「あれっ・・・?」
と呟いたのが、すごく気になりましたが、結果は一週間後とのことでした。
再び総合内科で結果説明
総合内科主治医「腸の外、外壁から一部圧迫されて極狭になってる部分があるんです。おそらく腫瘍だと思われるので、至急エコーでどの臓器からか確認しましょう。」
との報告でした。
腫瘍・・・??
まるっきり予想外でした。
総合内科主治医「その圧迫によって便秘したり下痢したりを繰り返してるんだと思います。」
「初診の時にも聞いたけど、月経は正常なんだよね?」
私「生理痛以外、何の問題もないです。(もしかして婦人科系の腫瘍なのか?)」
すぐエコー室に連絡してくれて、即検査になりました。
エコー室では、年配の女性技師さんが担当してくれました。そんなに時間は掛からなかったです。
エコー室技師さん「このお腹って、ずっと?それともここ最近?」
技師さんに言われて初めて気づきました。横になって寝た時、下腹部が膨れ上がっていました。
太ってきたと思って、ドラッグストアで買った“下腹の脂肪落とす“という漢方飲んだりしていたのは、実は腫瘍だったとは(涙)
総合内科に戻って、エコーの結果を聞きました。
総合内科主治医
「腫瘍の種類まではわからないけれど、、、
左側の卵巣に推定8cmほどの腫瘍があるという結果でした。」
「これまでの症状との関係はわからないけれど、とにかく早めに婦人科受診しましょう。」
と、婦人科への紹介状を渡せれました。
ここまで、4ヶ月ほどかかりました。
が、総合内科の主治医の先生には、ここまでよく付き合ってくれたと感謝しかありません。
「なんやろなぁ〜様子見ましょう」じゃ、腫瘍がもっと進行していた可能性だってあります。
そして、ここから、婦人科でのながーーいおつきあいが始まりました。