ははログ。〜気ままな日常キロクと卵巣胚細胞腫瘍のこと〜

はじめまして!卵巣胚細胞腫瘍の闘病記録とともに、日常のあれこれ書いてます!

卵巣胚細胞腫瘍〜副作用について①〜



ようこそ!!

 

病院職員として働いていた28歳、胚細胞腫瘍になって職場でもある病院にて闘病生活を送る記録です(・̑◡・̑)

 

倦怠感

出現:各クール3日目〜11日目

 

本格的にあらわれたのは、4日目夜から急激にきました。

肩こりの方がよく「肩に石が・・・ダルおも・・・」なんてCMでもみたことがあると思うんですが。その何十倍も重いです。ここはドラゴンボールで悟空が鍛えてた「重力室か!!」っていうくらい(表現に世代感ありww)

とにかく、10人ほどの人間が上から乗っかっている感覚。起き上がることもままならない状態でした。

 

また、他人の声が異常に大きく聞こえて、足音なんかもかなり苦痛で。状態も悪かったこともあり、個室に移動しました。

 

11日目頃までこの倦怠感は続きました。

 

バルーンカテーテル挿入

よく“おしっこの管”と呼ばれているやつです。

いよいよ4日目になり、自力歩行できなくなりました。もちろんトイレに行けずです。そこで、「膀胱留置カテーテル」を挿入してもらいました。

膀胱にカテーテルを入れて、尿をベッド横に吊り下げている蓄尿バッグに持続的に排出されるものです。これで、トイレへ行く必要もなくなります。はじめは、挿入されるとき気持ち悪いし、ずっと管につながれっぱなしということに抵抗はあったのですが…。2クール目以降、3日目くらいからこちらからお願いして挿れてもらいました(^_^;)倦怠感のある状態でトイレに行くことって、ほんと大変で。私としては、できる限りベッドから動かなくていい方法を選択しました。

 

日常生活が困難

まず、洗面はほぼしていませんでした。

「顔洗わなくても死なんやろ。」って言っていたそうです。(私自身記憶にないんですが、、、)メイクもしてないし、洗わなかったことで肌が荒れることもなかったです。のちに外泊した時に実家の風呂場にあった「ピーリングジェル」を試してみたら、ポロポロとれてえらいことになってました笑笑 洗顔をしないと角質は非常にたまるらしいです・・・ww

 

また、歯磨きも母や看護師さんが手伝ってくれたりもしていたのですが、倦怠感のピーク5〜10日目頃は歯磨きしてませんでした。もう、とにかく動けないんです。歯磨きも億劫で、サボってました。看護師さんに「磨けましたか?」って毎晩聞かれましたが、うなずいていました。完全にウソですw幸い虫歯にはなりませんでしたけど、抗がん剤により虫歯リスクは増すのであまりおすすめできないです ^^;

 

吐き気・味覚異常

出現:各クール4日目

この日の朝から倦怠感とともに、ムカムカムカムカ…。そもそも食べる気力もないんですけどね。水分だけでもと思ってお茶(麦茶)飲んでみたら、味はしない。泥水飲んでるみたいな(飲んだことないけどww)。とにかく美味しくなくて、飲水できなくなりました。

ただ、水分に関しては、点滴何リットルも入れているので無理することはないと看護師さんに教えてもらったので、この時点で飲食はしなくなりました。

 

のち何年も経過して分かったことが。

この抗がん剤による吐き気・味覚異常は、妊娠初期の重度のつわりと似た感覚だと思いました。

 

この何年も先、長男・次男の妊娠初期につわりがひどくて、口の中の不快感、ムカつき、食事を見た時の気分・・・あのとき(抗がん剤のとき)と一緒!!!って気づきました。

 

まぁ、個人差はあるかと思うんですけどね(^_^;)

 

倦怠感と同じく、4日目〜翌週木曜の11日目までこの倦怠感は続きました。

 

11日目、スッキリとはいかないまでも、空腹の感覚が出てきました。しかし白米を中心とした病院食はうけつけず。食べたいものなんでも食べていいというので、母が自分用に買って病院に持ってきていたパン屋さんの「カツサンド」がかなり魅力的で!!

 

「病人にこんな濃いもの食べさせていいの・・・??吐くんちゃう??」と母はかなり不安がっていましたが、吐いたとしても久しぶりに出た食欲が嬉しくて、カツサンドを1切れペロッと食べました。これが濃いものにハマった第一歩です。とんかつソースうま過ぎ!!!

 

これが、濃いもの・ジャンクフード中毒になった第一歩だとは、このとき誰も思いもしなかったです・・・。(のちにその経験も書きますね)

 

結局吐かずに、この後チーズたっぷりのウインナーロールも食べて、食べることでどんどん回復していきました!!パンが美味しくて、夕食に残りのパンを置いて行ってくれました。

 

便異常

下痢(水様便)

出現:1クール3日目(1クール目のみでした。)

 

よくガスと一緒に出てしまったと聞きますが、私の場合、腹圧をかけなくともドロッとしたのがでる感覚で水様便が出てしまいました。この時すでに倦怠感で動けない状態でした。トイレに行くこともできずです。

 

はじめは恥ずかしくて、看護師さんにも言い出せず・・・。

 

けど、着替えないことにはってことで、看護師さんに清拭して着替えさせてもらいました。せめてもの対策に、持参していた夜用ナプキン40cmショーツに装着していました。

 

この出来事は、精神的にキツイ出来事でした涙

 

3日目〜6日目まで水様便が出ていました。食事も摂れていないこともあり、便が出なくなりました。

 

便秘体質になる

そのまま、先ほども書きましたが11日目頃まで食べなかったこともあり排便は全くありませんでした。そして回復してきてパンをたらふく食べて、お米等は受け付けずパンを中心に食べていました・・・けど、便意が全くないんです(~_~;)食べ始めて3日経ったとき、さすがにやばいかなと思って看護師さんに相談しました。「マグミット」という便秘薬を内服することに。内服してすぐ出ることもなく…2日後、やっと排便がありました。

 

原因としては、偏った食事内容、運動していないことにもよるのが大きいと指摘されました。また、手術の時腹腔内を触っているのでその影響も否定できないと言われました。

 

食べにくいからと理由づけて、食事はかなり偏ったものでした。また、動ける時期でも、ベッドでテレビ見たりゲームしたりしてたもんで・・・(^_^;)

 

とにかく、せめて元気な時期は、病院食に戻して栄養の整った食事をすることにしました。また、点滴にない日は病院内をウォーキングすることにしました。

 

無月経

月経予定日は、抗がん剤治療が始まった週、6日目頃の予定でした。なので、排卵には抗がん剤治療が影響していなかったので排卵はあったかと思いますが、ひと月目(抗がん剤治療を始めた10月)は2日間だけカラッとした血液がナプキン(水様便対策にナプキンをつけていたので)ついていただけで終了しました。翌月からは完全に無月経の状態でした。

 

月経が再開したのは、治療が終わって3ヶ月後にごく少量の月経から再開して翌月(治療終了4ヶ月後)には完全に再開しました。

 

余談ですが、この月経再開以降、毎月排卵が非常にキツくなる体質になってしましました。。。同じような方、いるんでしょうか??鎮痛薬なしでは約半日生活が困難になるほどの程度なんです。ピルの内服を勧められたりもしましたが、月一のことなので、鎮痛薬で耐え忍んでます。

 

排卵痛に関しては、主治医の先生からは抗がん剤治療とは関係ないと言われていますが。。。

 

口内炎

出現:2クール3日目頃

 

口内炎と言ってもいろいろ種類や程度があるみたいなんですが、私の場合は、はじめにに舌と頬の内側がピリピリからはじまって、次第に口腔内あちこちにアフタ(円形や楕円形の浅い潰瘍)ができました。1クール目の時はなかったんですが、2クール目の3日目からピリピリがはじまり、点滴後2・3クール目とも14日ほど続きました

 

食べた後はブクブクうがいするよう、うがい薬が処方されました。

(このうがい薬、どんどんできるし効いているのかどうか半信半疑でしたが・・・しないよりかはマシだったのかもしれません。)

 

白血球減少

これは、いつからだったのか不明です(~_~;)

いつの採血でわかったのか聞いてなかったんですが、1クール目も終わる頃20日目「グラン」という注射をしたのですが、この注射、白血球(好中球)減少によるものと説明を受けました。が、いつから減少していたのかどの程度だったのかは不明です。こちらからも聞いてませんでした…(^_^;)

ちなみにこの注射、この時から退院するまで毎週土曜日にしていました。

 

点滴が漏れた→腫れ→色素沈着

副作用とは違う内容かもしれませんが・・・

2クール5日目、既に倦怠感でベッド上から動けなくなっていた時なんですが、左前腕内側がなんだか熱い感覚があり見たら針周辺が腫れていました。あきらかに点滴が漏れている!!とナースコールを押して、看護師さんが急いで来て、その日夜までアイスノンで冷やし続けていました。数日腫れが続き、次第に色素沈着(と言っても普通のけがより濃い、黒めの色)していきました。ちなみに、10年経った現在も、薄くはなっていますがこの色素沈着は消えていません。

 

その他あれこれ・・・

・浮腫:顔が顕著に出ていて目は細くなって、ひとことで言うなら「丸!!」って感じですが、治療が終わったらすぐ戻りました。脚のむくみは、元気な時は「メディキュット(夜用)」を履いていました。

 

・指先の痺れ:あきらめて放置

 

・頭痛:処方された鎮痛剤を内服

 

・爪が割れる:あきらめて放置

 

・皮膚の乾燥(かかとはひび割れて血が滲む):尿素クリーム塗まくっていました

 

このように、副作用たちのオンパレードですが、大げさですけど「命とひきかえに闘っている」と自分に言い聞かせて、ただただ耐えるしかありませんでした。

 

ここには書かなかった「脱毛」について次回、詳しく書いていこうかと思います!