ははログ。〜気ままな日常キロクと卵巣胚細胞腫瘍のこと〜

はじめまして!卵巣胚細胞腫瘍の闘病記録とともに、日常のあれこれ書いてます!

卵巣胚細胞腫瘍〜脱毛とウィッグについて〜

ようこそ!!

病院職員として働いていた28歳、胚細胞腫瘍になって職場でもある病院にて闘病生活を送る記録です(・̑◡・̑)

 

今回は、私が受けた抗がん剤治療(BEP療法)での脱毛についてお話しして行こうと思います。

 

 

治療までにしたこと

髪をセミロング→ショートにカット

卵巣の胚細胞腫瘍が発覚し、抗がん剤治療(BEP療法)の説明を受け、再度主治医の先生に「やはり髪は抜けますか?」と質問しました。答えは、

「必ず抜けます」

とはっきり言われたので、、、肩甲骨あたりまで伸びていた髪をショート・・・と言ってもボブショートくらいなんですが(^_^;バッサリ切りました。

後に、この「ボブショート」を後悔。ベリーショートにすべきでした。

必ず抜けると言われつつ、でもそこまでカットする勇気もなかったわけで(^_^;)しかし、いざ抜けてくると、枕、ベッド、洗髪の時の排水溝等々、清掃が予想以上に大変すぎて。そして、抜けた髪とまだ抜けきっていない同士が絡まって団子状になって痛くて。これ絡まることができるほどの髪の長さがあったからだと思います。

そんなわけで、ベリーショート、おススメです。

 

ケア帽子(医療用帽子)の準備

1枚だけ用意して持って行ってたのですが、2枚あった方がいいかと思います。

(洗濯のときどうするん、当然洗い替えいるやん。。。)

って思われそうですが、入院時は何も考えず1枚しか持って行ってなくて(^_^;)思った以上に頭皮は臭いがすることが、このときわかりました。

あと、ニット帽は、個人差があるとは思いますが、私はおすすめしません。髪が抜けてくるとニットの繊維で頭皮がチクチクしました。オーガニックコットン素材のものが肌触りが気に入って、ずっと愛用していました。

最近では髪の毛付きケア帽子なんかも販売されていて、オシャレでいいなぁ〜なんて思います。

 

ウィッグの準備

メーカに問い合わせてみた

入院直前になって、そういや、入院してしまったらウィッグっていつ買うんだろう??と疑問に思ったのがきっかけでした。

 

入院前に?それとも退院してから?日数かかるの?

 

なんていろいろ疑問に思ったので、自宅から徒歩圏内に店舗があったひとつのメーカーに問い合わせてみました。

 

「オーダーの場合、体調が落ち着いている治療前の採寸、購入をおすすめしています」

「また、オーダーの場合は約30日かかります」

 

とのことでした。「既製品」もあって、既製品だったら当日に受け取ることもできるそうです。とりあえず、行ってみるか!!ということで、その日予約の空きがあったので、店舗に向かいました。

 

店舗へGO!!

店舗へ着くと、受付がすぐあって、個室へ案内されました。個室までも、誰にも会わないようプライバシーに配慮された造りになっていました。

個室にて、オーダー品と既製品両方の説明を受けて、実際に既製品を付けて見たのですが・・・慣れなせいか、まだ髪があるからか、“ウィッグかぶってます感“が否めない感じで。この先しばらく被るだろうから、思い切ってオーダーにしました。

 

・頭のあらゆる角度から採寸

・髪型

・細さ

・髪質(人工毛・ミックス毛・人毛)

・髪色

 

をオーダーしていきます。

私の場合、治療前と同じボブショートの髪型で、自然な茶系の色、そして人毛を選択しました。説明では、人毛は一番自然に見えること、そして、ドライヤーに強いというメリットがあるとのことで選択しました。

 

オーダーが済んだので、次回は受け取りの時です。なんと、個室なら病室に出張サービスがあるとのこと!!しかし、そのとき個室に入れるかわからないので、治療の合間の外泊を目処にまた電話予約して行くことにしました。

 

受け取り

これは、入院中の話になるのですが、2クール2週目の週末に外泊したので、その時に受け取りに行ってきました。

すでに髪は脱毛が始まっていました。ウィッグを装着して、襟足の髪が残っていたので美容師さんが地髪が出ている部分をカットしてくれました。ピッタリです!!色もいい感じ!!

ウィッグ用のシャンプーなどなどケア用品一式をいただいて(次からは購入でしたが)帰りました。病院では帽子で過ごしているので、実際このウィッグを使うのは、退院後です。なので、それまで実家で預かってもらうことにしました。

 

余談ですが、当時、このお世話になったメーカーでは、医療用お見舞い制度というのがあって、病院と主治医の証明があればウィッグが値引きされるという制度があり、とても助かりました。※2022年現在では廃止されているようです。メーカーは存在していますが、私がお世話になった店舗自体も無くなっていました。。。(涙)

 

脱毛の過程 頭皮がピリピリ→脱毛

実際の脱毛のお話です。

2クール4日目頃から、枕があたっているところがピリピリする感覚がありました。倦怠感ハンパない時期でもあったので、朦朧としながら心の中で「(あぁ・・・痛いなぁ・・・)」って思いながら過ごしていました。

帯状疱疹を経験しているので、それに近いピリピリでもあったので心配もしました。が、実際は脱毛前に起こる症状だったようです。

 

その1週間後2クール11日目、副作用のしんどさは落ち着き、病室でテレビを観ながら何気なくこめかみのあたりの髪を触ったらパサっとまとまって抜けたのでした。そこから一気に脱毛が始まり、髪を少し引っ張ては抜け・・クシでといたならクシいっぱいに髪が抜け・・シャワー室でも排水口に髪が溜まり・・ベッドや枕は常に髪が落ち・・

でも、そんなにショックはなかったんです。病棟のほとんどの奥様方がケア帽子をかぶって過ごしていて、脱毛に対する慣れもあったし、私自身もう覚悟してたからかもしれません。ウィッグも作ったくらいだったので^^;

 

先ほどの髪を切ったのところでもお話ししましたが、抜けた髪と抜けてない髪が絡まって団子状になるのが、ほんと痛くて。団子ができるたびに看護師さんに根本からハサミで何度か切ってもらいました。

 

なぜか、襟足だけを残して(どうせなら全部抜けたほうがきれいなのでは・・・と思いましたが)3クール目に入る頃には脱毛がほぼ終わっていました。

 

掃除用具のコロコロは、病院にもあるでしょうが、持参することをオススメします!!

 

ベッド・枕はもちろん、帽子の裏にかなりの髪がつくので、重宝しました。

 

治療後の髪の話

抗がん剤治療において脱毛は高確率でつきものなのではないでしょうか。

私は、先ほどもお話ししたようにそれほどダメージはなかったですが、やはりショックを受ける方が多いと思います。

実際、私は治療後1ヶ月半ほどでサイドから産毛が生えていきました。だんだん濃くなってきて、ウィッグから自髪がはみ出してきた治療6ヶ月半が経過した頃、美容室で整えてもらって超ベリーショートでしたがウィッグなしで過ごせるようになりました。