ははログ。〜気ままな日常キロクと卵巣胚細胞腫瘍のこと〜

はじめまして!卵巣胚細胞腫瘍の闘病記録とともに、日常のあれこれ書いてます!

卵巣胚細胞腫瘍 〜BEP療法 最終週!3クール3週目〜



ようこそ!!

病院職員として働いていた28歳、胚細胞腫瘍(未熟奇形種)の治療のため、職場でもある病院にて闘病生活を送る記録です(๑・̑◡・̑๑)

 

BEP療法とは・・・ブレオマイシン・エトポシド・シスプラチンという3つの抗がん剤を併用する治療法です。

 

3クール3週目

 

昨日、12日(日)に市内でマラソン大会が開催されていました。病院の近くを通るとあって、外出可能な患者さんは「外出届」を出して観に行っていたようです。病棟ががらんとしていたので、婦人科病棟から結構たくさん行っていたっぽいです。

私は、外出不可だったので、窓から聞こえる声援の声を聞くのみ( ;∀;)

 

さ、いよいよ最終週です!!

ゴールは間近✌︎

 

2010.12.13(月)3クール15日目

隣の病室のおばあちゃんがせん妄状態なのか認知症なのか、夜間に大声が聞こえてきて、看護師さんもパタパタ出入りして、熟睡できず・・・。

しかし、体調はいいです!!

明日の最終ブレオ(一日中点滴でお風呂に入れない)に備えて入浴を済ませ、一日ゆったりした時間を過ごしました。

 

2010.12.14(火)3クール16日目

この日はBEP療法火曜日、ブレオマイシンの点滴日です。

最後の抗がん剤です。

 

メニューは、

①点滴(デカドロン・アロキシ)100ml・・・30分 

②点滴(ブレオマイシン)100ml・・・1時間

③点滴(ソルラクト)1000ml・・・5時間

 

のメニューです。

前回でもお話ししましたが、再度ざっと薬剤の内容を。

・ソルラクト:水・電解質が主な主成分

・デカドロン:ステロイドに分類される。吐き気嘔吐を抑える

ブレオマイシン抗悪性腫瘍剤

今回の発熱は37.8℃と、それほど高くはなく、そして、熱はありますがしんどくもなく。

ただ、頭痛がひどくて、鎮痛剤を処方してもらって内服しました。この頭痛は、副作用によるものなのか、偏頭痛(もともとよく頭痛が起こる方なので)なのかはわかりませんが・・・。

 

この日はたいした異変もなく、無事終了しました。

終わったぁーーーー!!!!

───O(≧∇≦)O────

 

2010.12.15(水)3クール17日目

抗がん剤に対する慣れなのか、昨日ブレオを点滴したにも関わらず、副作用等の症状はありませんでした。

 

もう、とにかく食欲は増すばかり。

先週の、食べ過ぎによる「急性胃炎」のこともあるので、抑えてはいますが。。。

味覚は戻らず、白米はそのままでは美味しくなくて、ふりかけ必須!ふりかけしても、ネバっと感じる舌触りがなんとも言えない感触で不快で、お腹が空いていても白米は苦手なまま…。けど、お腹空いてるから食べるんですけどね笑

 

夕方、主治医の先生の回診。

「おめでとうー!!よく頑張った!!!」

「明日、ひと通り検査して異常なければ金曜に退院にしよか!!」

 

やったー!!!!!

ついに「 退 院 」の2文字!!!

 

2010.12.16(木)3クール18日目

朝から検査のスケジュールに追われていました( ̄◇ ̄;)

採血・レントゲン・肺機能・MRI

 

採血、この入院中に何回したかわからないくらい、、、抗がん剤の影響もあるらしいのですが、いつもの血管で採血できなくなっていて・・・看護師さん、何度も刺してました(^_^;)

 

レントゲンは、レントゲン室から呼び出しがあってから向かいました。車椅子で行ったこともあったなぁ〜とか思い出しながら。

午後から肺機能検査、この肺機能検査がどうも苦手でうまくできなくて「フーーー!!!」って何度もやり直し(絶対、コイツ下手だなって思われてると思う(涙))、かなり疲れて病棟に戻ったらすぐMRIの呼び出しがかかって、休憩する間も無く検査衣に着替えて向かいました。

MRI、呼び出しがかかってすぐ向かうけど、毎回30分は待合椅子で待ちます・・・。

手荷物持参禁止なので、時間潰しに本とかも持って行けず、ただボーっと座って待つしかなく(^_^;)

検査中はいつものように、うるさい機械の中ウトウト寝てました(笑)

 

あぁ・・・検査疲れた・・・。

 

と思って病室へ。

母が、明日退院だったらと、キャリーケースなど帰る準備物を持って着てくれていました。長い入院生活により、入院時よりも荷物が増えてる・・・旅行より荷物多いし(^◇^;)

 

夕方、両親同席で主治医の先生から説明がありました。

 

「今日の検査、帰れないほどの異常はなかったので明日退院にします。」

 

「白血球の数値が少ないので、明日注射(グラン)をして帰ってください。」

 

「全身の検査をしたいので年明けにガリウムシンチの検査を受けてもらおうと思っています」

 

「前回と今回、MRIで小さい腫瘍っぽいのが見えていて、手術が必要か、年明けもう一度MRIをさせてください」

 

ガリウムシンチグラフィとは、腫瘍や炎症部位に集まる放射性薬剤を静脈投与した後、放射性薬剤の集積程度を特殊なカメラ(ガンマカメラ)で撮像することで、悪性腫瘍の診断や発熱の原因を調べる検査。

 

ということで、一旦退院が決まりました!!

年が明けたら、再びいろいろ検査をして、必要ならまた再入院・再手術となる予定です。

 

入院最後の晩餐は、クリームシチュー・サラダ・スープ・ご飯。ご飯乗っけでクリームシチューをペロリといただきました。

退院の支度で忙しく消灯時間を迎えました。

 

抗がん剤治療は10月・11月・12月の3ヶ月間。この3ヶ月、一日一日はしんどすぎて長く感じていたんですけど、終わってみたらあっという間だったような気がしています。

たくさんの出会いもあり、別れもあり、この経験をしなければ普段気づかなかったことがたくさんありました。

 

当たり前の毎日にただただ感謝ということ。

 

治療の最中は歩けなくなって、トイレへも行けず、ベッド上でただ時間が過ぎるのを待つだけの日々も経験しました。毎日当たり前のように朝布団から起き上がって一日が始まる。それすら叶わない日々を過ごしたからこそ、感じたことです。

 

2010.12.17(金) 退院日

退院の朝です。

いつもの朝食、パン・ジャム・卵焼き・ヨーグルト・牛乳・果物。

パジャマから普段着(入院時と季節が違いすぎて、持ってきてもらった^^;)に着替えて、ウィッグも被って、まずは入院中に出会った入院中の奥様方にご挨拶。いつものように、やはり朝食の後の下膳ワゴンの前のベンチで集まって喋ってました。

 

「よぉがんばったなぁ」

「これから人生長いんやから、元気でいるんやで」

「しんどい思いしたんやから、これからええことあるよ」

 

たくさん嬉しい言葉かけてもらいました。

 

そして荷物も点検して、退院しました。

こうして、3ヶ月の入院生活が終わりました。