ようこそ!
病院職員として働いていた28歳、胚細胞腫瘍になって職場でもある病院にて闘病生活を送る記録です(・̑◡・̑)
婦人科の初診から(前回投稿参照)から、約2週間。卵巣腫瘍摘出のために入院です。
2010/8/31(火)入院
婦人科病棟に入院です。
前日まで仕事をしていて、この日から9月中まで有給休暇という形をとってもらいました。
はじめにも書きましたが、私、病院職員で脳神経外科病棟で働いてます。この入院と手術の期間(予定では1週間)休むんですけど、この婦人科病棟…6階で職場と同じ階なんですよねぇ…( T_T)なんだか気まずい。気持ち的にも休むことに後ろめたさも感じつつ・・・。
さて、入院生活です。予定では入院期間1週間。
案内してもらったのは5人部屋。の、真ん中のベッド。
私(1週間だけの入院だし、仕方ない。。。)
その日は、書類書いたり、病棟の案内をしてもらったり、設備の説明をしてもらったり。
担当看護師「あっ、職員さんだし知ってますよね。」
とかって、途中からかなりの省略ぎみで笑
荷物を整理して、まず売店へテレビカード(ベッド横にあるテレビを見るためのプリペイドカードで、電話でいうテレフォンカードみたいなもの)を買いに行きました。
なんと、この病院のテレビ1枚1000円!!!
テレビつけっぱなしにしたらもったいないやつー!!!
知ってたよ、知ってたけどさ、、、テレビに1000円ってやっぱ高いよな〜とか思いつつ買ってしまう魔のカード(^_^;)
この日は、特に検査とかもなく、同意書とかの書類書いたり、身の回りのことであっという間に夕食の時間でした。初めての入院生活1日目、とにかくやることがなく、結局テレビを見てしまうという…笑 カードの度数減りまくりです。
ってことで、病棟は21:00消灯です。
2020/9/1(水)手術前日
6:30起床です。
枕元のナースコールのスピーカーから起床のコールが聞こえます。
♪ピンポーンの合図とともに毎朝のおはようコールです。
部屋には洗面がないので(あるけど、端のベッドの真横で自由に使いにくい…)、病棟の洗面所へ。5つ蛇口と鏡レビカードがあります。で、その奥に今回は使いませんでしたが病棟専用のシャワー室。
部屋に戻ると、看護師さんが朝の検温と1日のスケジュールの説明です。
今日(手術前日)の予定は、
・主治医からの術前説明
・麻酔科医の術前説明
・看護師からの術前説明と、陰部の剃毛、夜に浣腸
とのことです。
(剃毛と浣腸は知らなかった・・・。)
術前説明(主治医)
父・母とともに受けました。
以下、説明書抜粋
●病名:両側卵巣嚢腫、卵巣奇形腫の疑い
●手術の必要性:サイズが大きい(稀に悪性の場合も)、放置しても治らない、痛みがある
●手術名:腹腔鏡下卵巣腫瘍摘出術(正常な部分は温存予定)
●皮膚切開:お臍部分に3cm、下腹部左右にそれぞれ1cmの傷ができます
●手術時間:おおむね3時間くらい
●麻酔方法:全身麻酔
腹腔鏡下手術について
「腹腔鏡下手術とは、お腹の中にカメラをいれ、お腹の中をモニターに映しながら、お腹にあけた穴の部分から鉗子を入れてモニターを見ながら手術操作を行う手術です。
利点としては①傷が小さい②術後の痛みが少なく、早期に社会復帰できる場合が多い③手術に伴う癒着が開腹手術よりは少ないと言われている
欠点としては①カメラでの観察のためどうしても死角ができ、直接見るのと比べて精細には観察できない。②鉗子を使った手術操作であるため、手で直接操作する開腹手術に比べて精緻な操作が困難。③術中の出血が多くなった場合やお腹の中の癒着が高度な場合は開腹手術の方が比較的安全に手術できる。
腹腔鏡下手術を予定していても、術中の程度、癒着、出血の程度などにより。途中で開腹手術に移行することもあります。
との内容です。
術前説明(麻酔科)
●麻酔法:全身麻酔・硬膜外麻酔
●食事:9/1 (水)22:00まで
●お茶、水:9/2(木)6:30まで
●手術室に着く時間:当日(9/2)8:30
●全身麻酔の合併症について:アレルギー、口唇歯牙損傷、嗄声咽頭痛、嘔気嘔吐、肺合併症、高熱
●局所麻酔の合併症について:アレルギー、神経損傷、血腫、頭痛など
などについて説明がありました。
麻酔同意書にサインをして完了です。
術前説明(看護師)
主治医の先生、麻酔科の先生の説明の確認と、手術前の説明と処置がありました。
まずは陰毛の剃毛です。
(自分でやった方がマシ・・・って思うけど言い出せないし・・・)
まさに、“まな板の上の鯉“状態です(´Д` )
次に、19時頃と翌朝(当日)4時に浣腸をするとのこと。トイレの個室は3つ。そのうち1つには「手術前の浣腸患者さん専用です!!」の看板があるので使ってくだいね、と。
時間が過ぎ、病棟では夕食の時間。しばらく食べれないので、味をかみしめて、完食。
そして、いよいよ19時、1回目の浣腸です。
イメージ、イチヂク浣腸を想像していました。
が、見た感じメガサイズの浣腸!!
イチヂク浣腸よりもかなり大容量やん!!!
大容量のおかげで、腸内に入っていく冷やっとした感覚までわかるという。。。
すぐさま、便意があり、トイレへ直行!!
看護師さん「限界まで我慢してくださいねー!!!」
の言葉を背に、トイレへ早足で向かいます笑
説明通りの「浣腸専用」個室へ入り、ひとまず無事完了です。
翌日は手術。さらには4時に起きて浣腸ということもあり、21:00の就寝アナウンスからすぐ就寝しました。
2010/9/2 手術当日
手術前処置
朝4時過ぎ。病棟は起床時間まで2時間ほどありますが、手術前の処置のため2回目の浣腸です。
その後、朝の検温まで寝ていていいとのことだったので、遠慮なくZZZ…
朝7時に到着した両親に起こされました。
母「こんな日に、よう寝れるなぁ・・・」
いつでもどこでも寝れる体質 笑
その後、看護師さんがやってきて検温をし、術衣に着替え、スタンバイOKです。
主治医の先生も部屋に来て、
婦人科主治医「がんばりましよう!」
私「よろしくお願いします」
手術室へ
そして、8:20に病室を出発しました。
手術室はひとつ上の7階。歩いて向かいます。
手術室前で両親と別れ、手術室内へ。
待合室で待つこと1分ほど、すぐに名前を呼ばれました。名前・生年月日を聞かれ、間違いないのを確認し、付き添いの病棟の看護師さんとも別れ手術室へ。ベッドへ上がると、すごい手際で次々準備されるのがわかります。点滴をとったと思ったらすぐ横向きになり、腰あたりにチクっと何か入りました。で、再び仰向けになり、マスクをつけ「2、3回大きく息してください」と言われ、、、、
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その後、気づいたのは、病室へ帰るエレベーターでした。
手術のあと
部屋に戻ってきてから
(キモチワルイ・・・)
(声出ない・・・)
とにかく気持ち悪くて、天井はぐるぐる回ってるし、耳鳴りもするし、ただ目をつむってました。何度か嘔吐(ほぼ何も出ないですが)したのは覚えています。
両親も夕方までいてくれていたそうですが、記憶になく…m(_ _)m
はっきりしてきたのは、この日の夜中くらいからでしょうか。でも、体が思うようには動かしずらくて、朦朧としていました。夜中、何度か看護師さんが陰部のパットのようなものを交換していたようでした。
2020/9/3 手術翌日〜いきなり歩行練習あり〜
朝になり、ベッド上から動く気力もなく、ただ寝てました。主治医の先生が来て、手術で無事悪いところは全て取り切れたこと、また起き上がれるようになったら詳しく説明するとのこと。
何度か看護師さんが検温に来て、
看護師さん「お昼ご飯終わったら、立って歩行してみましょうね」
私(マジか・・・)
両親が来て、病棟はちょうど昼食。昼食は術後食でペースト状の煮魚、小松菜のペースト、すりつぶしたお粥。一口しか食べれず。(申し訳ないです…)
その後、予告通り、看護師さんと共に歩行器が登場。
血圧を測って、正常だったのでベッドの角度が上がり、次に脚を下におろして・・・の瞬間、ぐらんぐらん目が回り始めました。そのまま5分ほどして少しおさまったところで、歩行器につかまって立ったけれど、真っ直ぐ立ってられないくらい回り始めて、断念。
私「そもそも、座るだけでもクラクラしてるんですけど…」
看護師さん「歩いた方はが早く気分良くなるんやけどねぇ〜」
って。
負けず嫌い根性に火がついて、看護師さんが去ったあと何度か挑戦して夕方にはトイレに行けるようになりました笑
単に術後からの時間が経過して気分が楽になってきたのもあるかもしれませんが。
たしかに、看護師さんに言われた通り、歩き始めてからの気分の回復スピードが上がったように感じました!夕食も術後食その2って感じのペーストからきざみ食へランクアップされていたのですが、おかずは完食できました。(すりつぶした粥がどうも苦手で…)
手術に関しては、無事完了しました。
しかし、これからなんです・・・。
長くなりましたので、今回はこのへんで( ´∀`)
術後、主治医からの説明は次回にしますね〜
では、良い1日を!!